ウェッジとは英語の「Wedge」、つまり「くさび」を意味しています。チャートパターンが上値も下値も徐々に切り上げていき、まるでくさびを打つような形を形成していくことからこの名称が付けられています。
最終的には上値の上昇の勢いが止まり、ネックラインを割れてくると買い勢力は売り、さらに売り勢力も加わってくるので激しく下落していきます。
ダブルボトムのエントリーポイント【超基礎編】
あきチャン動画学習ノート
このダブルボトムは、以下のように2つに分類して考えるべきと、あきチャン先生は動画『Wボトムの攻め方』で解説しています。
左側と右側の違いは、ラス戻り(最後の戻り高値)の位置にあります。
黄色○がラス戻り高値。左側が通常のダブルボトムとなりますが、右側の場合はネックライン(赤のライン)がラス戻り高値から始まる形となります。
ダブルボトムの基本的なエントリーポイントは以下の3箇所となります。
青○がエントリーポイントとなりますが、右側のダブルボトムの場合には赤○でのエントリーは要注意となります。
ラス戻り高値=ネックラインがレジスタンスラインとなってレンジとなる、あるいはピンク矢印で示したようにレジスタンスされてそのまま下落して行く可能性もあるので注意が必要になります。
ダブルボトムの重要なチェックポイント
ラス戻りのチェック
ダブルボトムが切り上がっているか
あきチャン先生がいつもチェックしているのが「ダブルボトムの切り上がり」です。
ダブルボトムは、トレードの狙いが上方向になるので 切り上がりがあるということはトレンドがつく ということにもなります。2つのボトムが”同値”、”切り下がり”よりも切り上がりが遥かに好ましいことになりますので忘れずにチェックしたいポイントです。
ダブルボトムのエントリーポイント
ダブルボトムには3つのエントリーポイントがあります。
狙いはネックラインへの戻りからの本気上げ
ダブルボトムのネックラインを抜け出した第1波がネックラインに押しをつけたところから第3波がスタートする、いわゆる”本気上げ”ダブルトップとダブルボトムとは を狙うのがエントリーポイント③となります。
ネックラインブレイクは小さな押しから
第1波は後半の半分を狙うことが出来ますが、それがエントリーポイント②となります。
【10分で分かる】ビットコインFXで使える「ダブルトップ・ダブルボトム」
ダブルトップは、アルファベットの「M(エム)」と似た形をしています。
同じ領域の高値を2度付け、下降転換する際に見られやすいチャートパターンです。
- 上昇トレンドの発生中
- 高値を付け、一時的に価格が下がる
- 再度上昇するも、2回目の高値を付け「下降転換」
ダブルボトムとは?仕組みと心理
ダブルボトムは、アルファベットの「W(ダブリュー)」と似た形をしています。
同じ領域の安値を2度付け、上昇転換する際に見られやすいチャートパターンです。
- 下降トレンドの発生中
- 安値を付け、一時的に価格が上がる
- 再度下降するも、2回目の安値を付け「上昇転換」
ビットコインFXチャートで「ダブルトップ」を探そう
より実践的に、ダブルトップ・ダブルボトムを見ていきましょう。
上記のビットコインFXチャート5分足には、ダブルトップが3つあります。
3つのダブルトップが連続して出現しています。
ダブルトップは、ビットコインFXでは「下降トレンド中の逆行」で見られやすいです。
ダブルトップ・ダブルボトムで多い「ダマシ」
多くのビットコインFX初心者が悩まされるパターンがあります。
FX初心者が覚えるべきトレンドサイン、酒田五法のローソク足分析パターン
ダブルボトムは、さきほど説明したダブルトップの逆パターンです。こちらはアルファベットの「W」の形に見えます。
相場が底値に入るあたりで出現し、底が2つあるチャートのパターンです。ネックラインは、相場が下落し底値(一番底)のサポートライン(支持線)で跳ね返され一度上昇し、再び下落しようとしたと辺りになります。
トリプルトップの反対である逆三尊(トリプルボトム)です。3度目の底値をネックライン割れから今度は買いエントリーとなります。
先ほどご紹介したトリプルトップの真ん中の頂点が左右よりも高い位置を取るのがヘッド&ショルダートップ(三尊)です。
ヘッド&ショルダーも同様に相場が反転・下落するサインとなります。真ん中のトップを「ヘッド=頭の部分」、左右のトップを「ショルダー=肩」に見立てているので、この名称が付けられています。
ヘッド&ショルダートップの反対で、相場が底打ちして反転・上昇のサインとなります。ネックラインを抜けたら、買いでエントリーするパターンになります。
ウェッジとは英語の「Wedge」、つまり「くさび」を意味しています。チャートパターンが上値も下値も徐々に切り上げていき、まるでくさびを打つような形を形成していくことからこの名称が付けられています。
最終的には上値の上昇の勢いが止まり、ネックラインを割れてくると買い勢力は売り、さらに売り勢力も加わってくるので激しく下落していきます。
上昇ウェッジの反対パターンです。ただし、上記の図とは違いネックラインから上昇せずに下に落ちてくる場合もあります。
もし、心配なら短い時間足で戻りを待ってからエントリーすると「ダマシ」に遭う確率を少し下げることができるでしょう。
ペナントは英語で「(三角形の)旗」を意味しており、まさにチャートパターンがその形をしていることから名づけられています。上値も下値も徐々に切り下がって狭くなっていき、やがて上方向あるいは下方向に抜けていきます。
ただし、上記のチャート例のように相場が上昇の途中でペナントが現れると、その後のブレイクは同じように上昇を継続することのほうが多く見られます。
ペナント同様に「旗」という名称が付けられているのが、「フラッグ(Flag)」です。ペナントと異なるのは、上値も下値も下降しながら、最終的にブレイクするというチャートパターンが形成されることです。
レジスタンスライン抜けから買いでエントリーする戦略が有効です。
上昇フラッグは、上がり続けた相場がいったんどこかの節目で、それまで買っていた勢力の利益確定売りが入って徐々に下がり始め、価格が切り下がったところで今度は新規の買いが入り、ライン抜けで再び上昇を継続させた形になります。
上昇フラッグの真逆の値動きです。サポートラインを抜けから売りでエントリーします。
これら上記で解説したさまざまなチャートのパターンはトレンド転換時に出現しやすいため、多くのトレーダーが「トレンド転換のサイン」として理解しているものです。しかし、必ずトレンド転換するわけではないので、トレンドが変わる可能性が高いと意識する程度にしておくと良いでしょう。
FXで使える酒田五法のローソク足分析パターン
ここまでローソク足の基本的な種類や意味についてお伝えしてきました。
FXチャートパターン17種と初心者が損しないための3つの心得を紹介
左が上昇パターン、右が下落パターン
アセンディング・トライアングル
ディセンディング・トライアングル
上昇ウェッジ
左が上昇時の上昇ウェッジ、右が下落時の上昇ウェッジ
下降ウェッジ
左が下落時の下降ウェッジ、右が上昇時の下降ウェッジ
上昇フラッグ
下降フラッグ
トレンド転換を示唆する10種のチャートパターン
ダブル(ダブルトップ、ダブルボトム)
ダブルトップ(毛抜き天井)
水色の線がネックライン
ダブルボトム(毛抜き底)
水色の線がネックライン
ヘッド&ショルダー(三尊、逆三尊)
ヘッド&ショルダートップ(三尊)
水色の線がネックライン
ヘッド&ショルダーボトム(逆三尊)
水色の線がネックライン
スパイクトップ(スパイクハイ)
赤が陽線、青が陰線
スパイクボトム(スパイクロー)
赤が陽線、青が陰線
ソーサートップ
丸みを帯びた天井を形成し、その後レンジで推移してブレイク
ソーサーボトム
丸みを帯びた底を形成し、その後レンジで推移してブレイク
ライン(ライントップ、ラインボトム)
ライントップ
天井圏で、1本のラインに見えるほど小幅な値動き後、下落
ラインボトム
底値圏で、1本のラインに見えるほど小幅な値動き後、下落
初心者がFXチャートパターンで損をしないための3つの心得
- 日足以降の長期期間から判断する
- 取引は「ブレイク」を確認してからが基本
- チャートパターンの動きはあくまで傾向
日足以降の長期期間から判断する
取引は「ブレイク」を確認してからが基本
また、初心者の場合、教科書などで指摘されているエントリーポイントより、少し遅らせてから取引を始めるくらいで丁度いいだろう。チャートパターンではなかったリスクと、チャートパターン形成失敗のリスクを軽減できる。
チャートパターンの動きはあくまで傾向
チャートパターンは、あくまで傾向として留めておくようにしたい。特に初心者の場合、チャートパターンを信じすぎると、その形が出そうになったら、「取引しないと、チャンスを逃してしまう」という心理に陥り、早とちりして損をする可能性もある。
厳選7種のチャートパターンを活用したFXのエントリー方法【事例付き】
相場には「売り方」と「買い方」がありますが、どちらも新規で注文をすることによって、ポジションを持ちます。そして必ずどこかで決済します。この決済には「利益確定」か「損切り」しかありません(建値決済は損切りに入ります)。つまり市場参加者(トレーダー)は 新規注文と決済を繰り返している わけです。それならばどこの価格帯に注文が集中しているかの推測が立てばトレード計画が立てやすくなると思いませんか?その判断材料の一つとしてパターンがあります。ここでは反転パターンであるヘッド&ショルダーを例に解説していきます。まず、サポートライン、もしくはレジスタンスラインが絡んでいることがパターン形成の大前提としてあるので注意してください。
②は押し目を付けた事で「買いポジション」を持ったグループです。
③は押し安値を守った事で「買いポジション」を持ったグループです。または、①と②のグループの中から増し玉で「買いポジション」を持ったグループです。
①のグループは高値更新をするたびに決済ラインをトレーリングしてきます。そうすると前回高値を付けた緑ラインAから、最高値を付けた緑ラインBの下に決済ラインが来ます。さらに通常押し目買いをした人たちは少し下に損切り注文を入れているので、②と③のグループもラインBの下に決済ラインが来ます。それぞれ「買いポジション」を持った理由は違いますが、損切りの位置はラインBの下付近で集中し、かなり近い事が推測できます。
そして④は高値切り下げと安値更新するポイントであり、押し安値を切る事でトレンド転換を示唆するものであることから、新規の売り注文がたくさん入っています。結果4つのグループの 売り注文が集中することになり、ネックラインであるラインBを下回れば売り方が有利になる と判断できます。これがヘッド&ショルダーのネックラインを切ったら反転する確率が高いと言われる理由になります。考え方は他のパターンでも同じになります。
2-2.ラインがあってのチャートパターン
実は、チャート上からパターンを探すといくらでも出てきます。それもそのはずでチャートパターンは個人の自由で認識できるわけですから、個人の見方の数だけあるとも言えます。しかしチャートパターンが形成されたからと言って、常に相場がパターン通りに動くわけではありません。 チャートパターンが完成したらパターン通りに機能しやすいエリア が存在します。それが レジスタンスライン と ダブルトップとダブルボトムとは サポートライン です。2-1の章で気づいた人もいるかも知れませんが、ライン周辺は世界中のトレーダー達の注文が特に集中している、またはエントリーや決済を検討しているポイントでもあります。言い方を変えるとレジスタンスライン周辺には売りを考えている勢力が多く、サポートライン周辺には買いを考えている勢力が多いと言うことになります。従って反転する可能性も高いですが、一度ラインを抜けると抜けた方向へ一気に相場が動きやすくなる可能性も高くなります。この注文が集中していると思われるエリアでチャートパターンが形成された時の方が、そうでないエリアよりもパターン通りに機能する可能性が高くなります。従ってチャートパターンは、ラインに対してのプライスアクションの有無を判断するツール(道具)と言う考え方をしていきます。
3.チャートパターンを利用したエントリー方法
3-1.ダブルトップ・ダブルボトムの場合
3-2.ヘッド&ショルダー・逆ヘッド&ショルダーの場合
3-3.ボックス圏・ペナントの場合
3-4.N字の場合
共通している点はチャートパターンを完成させた、またはブレイクした ローソク足の終値が確定してからエントリーをする と言う点です。そして サポートラインまたはレジスタンスラインに対してのプライスアクションになっている と言う事です。このようにチャートパターンが認識できるようになると、エントリータイミングが分かるようになります。
ここでは比較的分かりやすいパターンに絞って紹介してきましたが、あくまでも チャートパターンはエントリーのきっかけの一つ に過ぎず、大事なのは エントリーに至るまでの背景 です。ここで言う背景とは、「長期足から短期足までの複数のタイムフレームで相場環境を分析し、トレンドが出ている方向へエントリーを検討して、待ち伏せしていたサポレジラインでプライスアクションが起きるのを監視する」と言う事になります。チャートパターンを始め、チャートから読み取れる情報を最大限活用することが安定的に勝てるトレードに繋がっていきます。チャートからパターンを認識することに慣れてきたら、チャートパターン形成の根拠となる環境認識も身に着ける事をお勧めします(FXで安定的な「勝ち」を手に入れるために勉強すべき4つのポイント)。
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