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指数平滑移動平均線(EMA)とは?
5日間のデータが、
だったとき、昨日の平均値は、
昨日のSMA=(2,000円+2,000円+2,000円+1,800円+2,200円)÷5
=10,000円÷5= 2,000円
となります。そして本日の終値は2,100円でしたから、改めて計算し直してみると、
本日のSMA=(2,100円+2,000円+2,000円+2,000円+1,800円)÷5
=9,900円÷5= 1,980円
昨日までの平均値2,000円よりも本日の終値2,100円の方が高いにも関わらず、今日の平均値は下降しています!
本日の移動平均値を求めるとき、本日の終値である2,移動平均線の説明 100円を計算に入れるために、この計算式で一番古いデータである5日前の終値は計算から外されてしまっています。
5日前の終値は2,200円。これは本日の終値よりも100円高いのです。
つまり、平均値が上がるか下がるかは 消えていく価格と本日の価格を比較してどちらが高いか安いか で決まります。
これが、チャート分析をする上でダマシにつながってしまうのです。
次に、100日SMAを例に考えてみましょう。
100日SMAでは、100日前の価格と昨日の価格を同じ重要度とみなして算出しています。
しかし本日の価格に与える影響は、昨日の価格の方が100日前の価格よりも圧倒的に大きいはずですよね。それをどの価格も一律に足して割って平均値を出してしまう所にSMAの問題点があるのです。
SMAのこういった問題点を改善して作られたのがEMAです。
EMAでは、昨日までの平均値よりも本日の価格が高いときには必ず本日の平均値が上昇するようにできています。その逆に本日の価格の方が昨日までの平均値よりも安ければ本日の平均値は必ず下落します。
これは、EMAが 直近のデータに比重を置き、求める期間よりも前の平均値も切り捨てることなく計算に加味しているため です。
EMAの計算式
ここで、EMAの計算式を見てみましょう。
EMAでは、それぞれの終値の代わりに 昨日のEMAを使用 します。そして、 本日の価格は比重を重くする為に2倍 します!ここがミソ!
5日EMAを求める場合は昨日のEMAに、求める移動平均線の日数から1を引いた4をかけ、最新の価格を2倍。
昨日までの実際の数値の代わりに昨日のEMAを使うことで、切り捨てるデータが無くなります。そして、最新の価格を2倍したことにより分子のデータが1つ増えているので、 分母にも1を足します 。
100日EMAを求めるとき、昨日のEMAが仮に1,000円、本日の価格が1,100円だとすると、
昨日までの99個のデータの代わりに昨日のEMAを使うので 移動平均線の説明
1,000円×99=99,000円・・・①
本日の価格を2倍するので、
1,100円×2=2200円・・・②
①+②=101,200円・・・③
SMAとEMAの違い
EMAの方がSMAよりも 底と天井が早く出現 しています。これにより 売買サインが一足早く出る ことにつながります。
そして、過去の値動きを切り捨てることなく、かつ直近の価格に比重を置いて算出しているため、価格の底・天井と移動平均線の底・天井を比べてみても、 移動平均線の説明 SMAよりEMAの方が実際の値動きに忠実 であることがわかります。
EMAは市場で求められている平均値に近い!
移動平均線大循環分析では、移動平均線は「過去N日間の買い方と売り方の平均買値と売値を算出し現在の価格と比較していると」解説しました。それは、ある程度利益を出しているトレーダーは利益確定を、損ならばロスカットを検討するだろうなどと、次に市場に出てくる売買の予測を立てるためです。
ただしそれは、過去に出された注文が決済されずに市場に残っている場合のみ有効です。もう決済されたポジションについてはアクションの起こしようがなく価格変動に影響を与えないため、分析しても意味がないですからね。
ということは100日前にエントリーした投資家の投資行動よりも直近にエントリーした投資家の起こす投資行動の方が価格変動に影響を与えるということです。
SMAは全てのデータを同じ比重で計算しますが、EMAは直近のデータに比重を置いているので、 EMAの方が市場に今残っている注文の平均値に近い ということが分かります。
こちらは10日移動平均を例に挙げたそれぞれの数値の比重のイメージです。
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