ボリンジャーバンド (BB)
3つのうちひとつは20日移動平均線。これはすぐにわかりますね。ミッドバンドのことです。2つめは標準偏差、これはバンド幅を見ることによってわかります。
【バンド幅とは】
バンド幅とはバンド上限からバンド下限までの幅のことを言います。
バンド上限とは+2シグマの位置を言い、バンド下限とは-2シグマの位置を言います。
とするとバンド上限からバンド下限までの幅は標準偏差×4となります。
標準偏差とはばらつきの大きさを表すもの。ボリンジャーバンドにおいては20日間の値動きの大きさを表します。つまりボラティリティです。そして、現在、標準偏差が広がっているのか縮小しているのかはバンド幅を見ればわかります。標準偏差が大きくなればバンド幅広がり、標準偏差が小さくなればバンド幅が狭くなります。もっとわかりやすく言えば、20日間の値動きが大きいときはバンド幅が広がり、20日間の値動きが小さいときはバンド幅が縮小します。このことを理解することがとても大事です。
3つめはバンドの中で価格がどの位置にあるかです。+2シグマを超えているのか?ミッドバンドの位置にいるのか、もっと下か。その位置によって現在の価格が相対的にどれくらい高いか安いかが判定出来ます。
2、ミッドバンドによる分析
ミッドバンド=20日移動平均線
上昇トレンド=ローソク足の実体がほとんどの期間、ミッドバンドの上にある。
下降トレンド=ローソク足の実体がほとんどの期間、ミッドバンドの下にある。
もみあい期間=ローソク足の実体部分が短期間に何度もミッドバンドと交錯する。
3、バンド幅分析
ボージ・・・バンド幅が最大に広がったとき=価格変動がもっとも大きかったとき
スクイーズ・・・バンド幅が最小になったとき=価格変動がもっとも小さかったとき
ボージ・・・トレンド終了のサイン
スクイーズ・・・新しいトレンドスタートのサイン
スクイーズからバンド幅が広がっていくということは新しいトレンドが発生しているということを教えてくれますが、どちらにトレンドが出来るのかは教えてくれません。それをボリンジャーバンドは上限タッチ、下限タッチで判断します。上限タッチとは価格が+2シグマのバンドを超えること。下限タッチとは価格が-2シグマのバンドを下回ることです。
4、バンドの中の価格の位置
%b=(C-バンド下限)÷(バンド上限-バンド下限)×100
※Cは現在値
%K=(C-Ln)÷(Hn-Ln)×100
※Cは現在値、Lnはn日間の最安値、Hnはn日間の最高値
【偏差値の計算法】
偏差値70・・・平均点+2シグマ
偏差値60・・・平均点+1シグマ
偏差値50・・・平均点
偏差値40・・・平均点-1シグマ
偏差値30・・・平均点-2シグマ
ボリンジャーバンド
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ボリンジャーバンド (BB)
ボリンジャー・バンド(Bollinger Band)
相場変動は、移動平均線を中心とする変動幅に収まる確率が高いと看做し、上・下に放れた場合は異常値であり、長続きせずに移動平均線付近に収斂すると看做します。
すなわち、価格が上部バンドと交差した時に売り、下部バンドと交差した時に買うといった、平均値への回帰を前提とした『逆張り』での利用法です。
しかしながら、ジョン・ボリンジャー氏自身は、この『逆張り』手法を否定しており、「ボラティリティ・ブレイクアウト」にボリンジャー・バンドを使った『順張り』を推奨しています。
上部バンド:単純移動平均線+2標準偏差(σ)
単純移動平均線(MA):過去N日間の移動平均線(通常20日間移動平均線)
下部バンド:単純移動平均線-2標準偏差(σ)
正規分布: ボリンジャーバンド (BB)
18世紀、フランスの数学者ド・モアブルが発見。
誤差がどのように分布するかを繰り返し実験した結果、ある一定の形「正規分布曲線」をとることを確認しました。ドイツの数学者ガウスが数学的な理論付けを行ったことから、「ガウス分布」とも呼ばれています。
正規分布曲線では、全体の68.27%が平均値±1σ内に、95.45%が平均値±2σ内に含まれるという性質があります。
そこで、「過去の統計から、市場価格は±2σのバンド内で動く」と想定します。
統計学的には、相場が正規分布である場合、価格は以下のようなバンド内を動くと見なされます。
±1σ標準偏差内で動く確率:68.27%
±2σ標準偏差内で動く確率:95.45%
±3σ標準偏差内で動く確率:99.73%
【要注意】誤解しないようにしましょう。
統計学的の観点からは、日々の市場価格が、一定の平均・分散を持った正規分布に従う、独立の確率変数であるならば、この仮定・前提は正しいといえます。
しかしながら、市場価格は、連続性を持って推移していますので、独立の確率変数ではありませんので、厳密に数学的に言えば、間違った考え方となります。
取引ルール
【逆張り指標】
レンジ相場:下部バンドを支持線(サポート)、上部バンドを抵抗線(レジスタンス)と看做します。
・買いシグナル:価格が下部バンドを下抜けた場合
・ダブルボトム・バイ(Double bottom Buy):
(1)最初の底は下部バンドを下回る
(2)2番目の底は、下部バンドを下回らない
(ボリンジャーバンド (BB) 3)移動平均線を上抜けた時に買い
・売りシグナル:価格が上部バンドを上抜けた場合
・ダブルトップ・セル(Double top Sell):
(1)最初の天井は上部バンドを上回る
(2)2番目の天井は、上部バンドを上回らない
(3)移動平均線を下抜けた時に売り
【順張り指標】 ボリンジャーバンド (BB) ⇒ボリンジャー自身は、ボリンジャー・ブレイクアウトを推奨
・買いシグナル:価格が上部バンドを上抜けた場合⇒新しい上昇トレンド発生と看做して買い出動します
・売りシグナル:価格が下部バンドを下抜けた場合⇒新しい下降トレンド発生と看做して、売り出動します
☆バンドの収縮:バンドの幅が狭くなった時は、トレンドの始まりを予告します。
最初にバンドのブレークアウトが起こりますが、この動きは「ダマシ」であることが多く、その次に起こる反対側へのブレークアウトがトレンドになります。
☆バンドの拡大:バンドの幅が広くなった時は、保ち合い相場を予告します。
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テクニカル分析辞典
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ボリンジャーバンドを活用した取引方法
【SBI FXTRADE及び積立FX(店頭外国為替証拠金取引)】
店頭外国為替証拠金取引は、取引金額(約定代金)に対して少額の取引必要証拠金をもとに取引を行うため、取引必要証拠金に比べ多額の利益を得ることもありますが、その一方で短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。外貨での出金はできません。経済指標の結果によっては価格が急激に変動し、思わぬ損失が生ずるおそれがあります。また、その損失の額が預託した証拠金の額を上回ることもあります。取引価格、スワップポイント等は提供するサービスによって異なり、市場・金利情勢の変化等により変動しますので、将来にわたり保証されるものではありません。取引価格は、買値と売値に差があります。決済方法は反対売買による差金決済となります。店頭外国為替証拠金取引にあたっては必要な証拠金の額は提供するサービス及び取引通貨ペアごとに異なり、取引価格に応じた取引額に対して一定の証拠金率(「SBI FXTRADE」個人のお客様:4%(レバレッジ25倍)、ただし、ロシアルーブル/円およびブラジルレアル/円は10%(レバレッジ10倍)、法人のお客様:一般社団法人金融先物取引業協会が毎週発表する通貨ペアごとの為替リスク想定比率*(通貨ペアごとにそれぞれレバレッジが異なります)ボリンジャーバンド (BB) 、「積立FX」個人および法人のお客様:100%(レバレッジ1倍)、50%(レバレッジ2倍)、33.334%(レバレッジ3倍))の証拠金が必要となります。 ボリンジャーバンド (BB)
*為替リスク想定比率は、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。
【オプションFX(店頭通貨オプション取引)】
店頭通貨オプション取引は店頭外国為替証拠金取引の通貨を原資産とし、原資産の値動きやその変動率に対する予測を誤った場合等に損失が発生します。また、オプションの価値は時間の経過により減少します。当社が提示するオプションの取引価格は、買値と売値に差があります。当社の提供する店頭通貨オプション取引の決済方法は反対売買による清算となり、また、NDO(ノンデリバラブル・オプション)であるため権利行使日に権利行使価格と実勢価格による反対売買を行います。
【暗号資産CFD(店頭暗号資産証拠金取引)】
店頭暗号資産証拠金取引は、取引金額(約定代金)に対して少額の取引必要証拠金をもとに取引を行うため、取引必要証拠金に比べ多額の利益を得ることもありますが、その一方で短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。暗号資産の価格の変動によって思わぬ損失が生ずるおそれがあり、その損失の額が預託した証拠金の額を上回ることもあります。当社の取り扱う暗号資産は、本邦通貨または外国通貨ではありません。また、特定の国家または特定の者によりその価値が保証されているものではなく、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済のために使用することができます。取引価格は、買値と売値に差(スプレッド)があります。スプレッドは暗号資産の価格の急変時や流動性の低下時には拡大することがあり、お客様の意図した取引が行えない可能性があります。決済方法は反対売買による差金決済となります。暗号資産の現物でのお預かり、お受取りはできません。店頭暗号資産証拠金取引を行う上で必要な証拠金の額は取り扱う暗号資産ごとに異なり、取引価格に応じた取引額に対して一定の証拠金率(個人のお客様:50%(レバレッジ2倍)、法人のお客様:一般社団法人日本暗号資産取引業協会が毎週発表する暗号資産ごとの暗号資産リスク想定比率*(暗号資産ごとにそれぞれレバレッジが異なります))の証拠金が必要となります。証拠金の詳細については、当社ホームページでご確認ください。取引にあたり手数料が発生することがあります。手数料の詳細については、当社ホームページでご確認ください。
*暗号資産リスク想定比率は、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第51項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。
【共通】
店頭暗号資産証拠金取引を除くその他のサービスは、原則、口座開設・維持費および取引手数料は無料です。ただし、当社が提供するその他の付随サービスをご利用いただく場合は、この限りではありません。また、元本及び利益が保証されるものではありません。決済方法は反対売買による差金決済又は清算となります。お取引を始めるに際しては、「契約締結前交付書面」、「取引約款」等をよくお読みのうえ、取引内容や仕組み、リスク等を十分にご理解いただき、ご自身の判断にてお取引くださるようお願いいたします。
SBI FXトレード株式会社(金融商品取引業者)
関東財務局長(金商)第2635号
加入協会:一般社団法人 金融先物取引業協会
一般社団法人 日本暗号資産取引業協会
ボリンジャーバンド (BB)
(1) ミドルライン
(2) アッパーバンド
(3) ロワーバンド
bb(source, length, mult)
引数名 | 内容 | 初期値 |
---|---|---|
source | 計算対象の価格 | (無し) |
length | 計算対象の長さ | (無し) |
mult | 標準偏差(σ値) | (無し) |
※以下の3つの値が返ってくるので、[x, y, z] で取得します。
(1) ミドルライン
(2) アッパーバンド
(3) ロワーバンド
サンプルコード
(日足チャートにおいて)20日/2σのボリンジャーバンドを計算し、ミドルラインを変数 middle に、アッパーラインを upper に、ロワーラインを lower に、それぞれ格納
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ボリンジャーバンドを最大4本まで同時表示できるTradingView用インジケーター【Pineサンプルコード付き(v5対応済)】
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